「英語くらいは話せるようになりたい!」と思って英会話の勉強に挑戦してみたものの、いざはじめてみると学生時代の苦手意識が先行したり、実際は覚えることが多すぎて使いこなせないという経験がある方も多いのではないでしょうか?
本講座「やさしい英会話入門」は、基本の20パターンを中心に覚えて応用することで、通常の会話はほぼカバーできるということを実感していただけると思います。これまで英語学習につまづいてきたという方、英語を学び直すのは学生以来という方、最低限の学習で使える英語が学びたいという方必見のコースです。
そんな本講座の著者は、これまで数多くの英語学習書を執筆されてきたデイビッド・セインさんです。今回はセインさんに、英語学習で気になっていた点について、お話をうかがいました。
デイビッド・セイン
(David Thayne)
米国出身。カリフォルニア州アズサパシフィック大学で社会学修士号取得。日米会話学院などでの豊富な教授経験を活かし、数多くの英語学習書を執筆。
現在は、英語をおもなテーマとしてさまざまな企画を実現する「エートゥーゼット」を主宰。エートゥーゼット英語学校の校長。
多くの人が「英語くらいは話せるようになりたい」と思っていますが、学生以来ほとんど触れていないから不安、学生時代に英語が苦手だったから…など、どうしてもハードルが高いイメージをもってしまうことがあります。こうした苦手意識はなぜ生まれてしまうのでしょうか?
 日本人の多くの人が英語への苦手意識を感じてしまう原因のひとつは「完璧に話そう」とすることだと思います。例えば、スワヒリ語やインドネシア語ならどうでしょう? “Jumbo!”や“Terima kashi”と数単語言えるだけでも楽しくてどんどん使いますよね? それが英語となると、長く完璧な文章を話そうとしてしまう。英語も同じ他言語、コミュニケーションツールのひとつとして、わかる範囲でどんどん使っていけばいいのです。たくさん使ってたくさん間違うことで、英語は上達していきます。

日本人は中学校から(最近では小学校ですが)数年間、学校教育で英語を学んでいるにも関わらず、なかなか身につかないとよく言われています。どんな点が問題なのでしょうか?
  数年間学んでいるのは事実ですが、週に1日か2日1時間ですよね。実際の時間数にすると、「数年間」というわけではないので、言語を完璧に身につけるには十分な時間とはいえません。しかしながら、中学までに習う英語をきちんと理解できていれば、日常会話は十分なんです。それを適当な場面に応じて、 引っ張り出して使えるかどうかなのです。

セインさんが長年、日本人の英語教育に関わってきて、日本人の英語力(語学力そのもの、英語に対する意識やモチベーションなど)で変化してきたと感じることはありますか?
 英語や外国人に対してのコンプレックスは、ここ20年ぐらいでかなり薄くなったと思います。電車でじろじろ見られるなんて感覚は、ほとんどなくなりました。ただ、同時に英語や外国人に対する興味が薄くなっているのかなと感じる部分もあり、それは少し悲しいことです。その一方で、日本のよさが国内外で見直され、それを海外にどんどん発信していこう!というモチベーションを持った人が増えているように思います。また、これまでは「英語は興味がある人だけ勉強すればいい」という程度でしたが、今は「仕事をする上で欠かせないもの」にもなりつつあります。これをチャンスととらえ、今こそ英語をものにしてほしいと思います。日本には外国人が多く訪れますし、少し努力すれば、日本在住の外国人の友達も作ることも可能です。また英語圏でなくても英語で話す外国人とのコミュニケーションをとっていくとお互いの弱点や強みがわかり、とても勉強になります。チャンスは自分でみつけて、どんどん使うようにしましょう。

日本人がよく使う英語で「この英語は変!」「違和感がある!」というフレーズはどんなものですか? また、英語で表現しづらい日本語には、どんな言葉がありますか?
 初対面の人に What's your name? と聞かれることがたまにありますが、ネイティブには唐突に聞こえます。まずは I'm Yukio Nagase. And your…? などというほうがソフトな印象です。また、自己紹介のときなどに Are you positive? と聞かれてびっくりしたことも。これだとエイズの検査結果が「陽性反応」ですか?と聞かれているようなんです。ここでは Are you a positive thinker? や Are you an optimist? という言い方が正解です。
 日本語独特の表現というものを英語に訳すのは、文化が違うためとても難しいですね。日本語は言葉に含まれる裏の意味やニュアンスがとても複雑で、ストレートな言語である英語では表しづらいのです。例えば、「お疲れ様です」もそのひとつですね。自分が退社するときに、まだ残っている人たちへのあいさつとして使われますが、ネイティブは See you tomorrow. と言って帰るのが普通。ただ、それでは日本語に含まれる疲れた相手を労うニュアンスは含まれません。そのため、「無理しないでね」という意味をこめてTake it easy. なんて付け加えると、残業している相手への思いやりが少し伝わりますね。このようにおぎなったり、違う考え方をすることで言いたいニュアンスを伝えることはできますよ。

日本人だからこそ、やっておきたい(重点に置いたほうがよい)学習のポイントはありますか?さらに大人になってからの英語学習のポイントはありますか?
 リスニング、スピーキングスキルをあげるのに、実はリーディングがとても有効なんです。会話力を高めるには、アウトプットすることでぐんぐん上がっていくのですが、そのアウトプットをするために、たくさんのインプットが必要です。毎日200語程度の英語を繰り返し読むことで、英語の仕組みやリズムに慣れることができて、英会話に必要な知識が自然と蓄積されていきます。それと英語が「語学」だということを忘れないでください。毎日なんらかの形で触れ続けることがとても大事です。音楽を聞く、新聞を読む、単語をひとつ覚える、なんでもいいので、英語というものに毎日触れ続けるようにしましょう。

では最後に、今回の講座はどんなところが特徴ですか?
 今回は、英会話でネイティブが特に使う20個のパターンを厳選して基礎編で紹介しています。「これならやっていける」という最低限レベルですが、ちょっとしたコミュニケーションをとるにはこれで十分です。
やみくもにひたすらフレーズを覚え続けるのでは、きりがなくてモチベーションもなかなか保てませんよね。最低限のパターンを覚えて、それを入れ替えたりしてフルに使いまわすことで、とても豊かに表現することができるようになります。まずは自分の基本的な「引き出し」を作って、それをひっぱりだして自由にアレンジすることができるようになれば、たいていの会話には対応できるようになるはずです。このパターン以外の言い回しは、実践でネイティブから盗んだりしてストックしていけば、表現力はかなり広がるでしょう。
基本の20のパターンで話せる やさしい英会話入門 プログラムの詳細
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